頸椎ヘルニア

頸椎椎間板ヘルニアとは?

頸椎椎間板ヘルニアとは、首の骨(頸椎)と骨の間にある椎間板というクッション材が変性し、一部が飛び出すことで神経を圧迫し、首や肩、腕などに痛みやしびれを引き起こす病気です。

症状

頸椎椎間板ヘルニアの主な症状は以下の通りです。

  • 首の痛み: 首の後ろ側や横側に痛みが生じます。
  • 肩や腕の痛み・しびれ: 頸椎から伸びる神経が圧迫されることで、肩や腕、指先に痛みやしびれが広がることがあります。
  • 手の力の低下: 神経圧迫が強い場合、手の握力低下や細かい動作が困難になることがあります。
  • 感覚障害: 皮膚の感覚が鈍くなったり、逆に過敏になったりすることがあります。
  • 歩行障害: まれに、脊髄が圧迫されることで足のしびれや麻痺、歩行障害が現れることがあります。

特徴

  • 症状は、ヘルニアが起こった場所や神経圧迫の程度によって異なります。
  • 若い世代から高齢者まで、幅広い年齢層で発症する可能性があります。
  • 症状が自然に改善することもありますが、重症化すると手術が必要になることもあります。

なりやすい職業

以下の職業は、頸椎に負担がかかりやすく、頸椎椎間板ヘルニアのリスクが高いと考えられています。

  • デスクワーク: 長時間同じ姿勢での作業は、首や肩に負担をかけます。
  • 重労働: 重い物を持ち上げる作業は、頸椎に大きな負担をかけます。
  • 運転手: 長時間の運転は、首や肩の筋肉を緊張させます。
  • 介護職: 中腰での作業や、人を抱え上げる動作は、頸椎に負担をかけます。
  • スマートフォンやパソコンを長時間使用する人: 下を向いた姿勢は、頸椎に大きな負担をかけます。

日常生活の注意点

  • 正しい姿勢を保つ: デスクワークや運転中は、背筋を伸ばし、首が前に倒れないように注意しましょう。
  • 適度な運動: 首や肩のストレッチ、ウォーキングなどの軽い運動を習慣にしましょう。
  • 長時間の同一姿勢を避ける: デスクワークや運転中は、こまめに休憩を挟み、首や肩を動かしましょう。
  • 枕の選び方: 高すぎる枕や低すぎる枕は、首に負担をかけます。自分に合った枕を選びましょう。
  • スマートフォンやパソコンの使用時間を減らす: 長時間の使用は避け、使用する際は首が下を向かないように注意しましょう。

一般的な治療法

  • 保存療法:
    • 安静: 首の負担を減らすために、安静を保ちます。
    • 薬物療法: 痛みや炎症を抑えるために、鎮痛剤や湿布などを使用します。
    • 理学療法: 首や肩の筋肉を強化し、柔軟性を高めるための運動療法やマッサージを行います。
    • 装具療法:頸椎カラーなどを装着し、首を固定します。
  • 手術療法: 保存療法で改善が見られない場合や、神経症状が進行している場合は、手術が検討されます。

予防法

  • 正しい姿勢を保つ: 日常生活で正しい姿勢を意識し、首や肩への負担を減らしましょう。
  • 適度な運動: 首や肩のストレッチ、ウォーキングなどの軽い運動を習慣にしましょう。
  • 首や肩の筋肉を鍛える: 専門家の指導のもと、首や肩の筋肉を鍛えるトレーニングを行いましょう。
  • 同じ姿勢を続けない: デスクワークや運転中は、こまめに休憩を挟み、首や肩を動かしましょう。
  • 自分に合った枕を選ぶ: 枕の高さや硬さを調整し、首への負担を軽減しましょう。
  • スマートフォンやパソコンの長時間使用を避ける: 使用する際は、画面を目の高さに保ち、首が下を向かないように注意しましょう。

補足

  • 頸椎椎間板ヘルニアの症状は、他の病気と似ていることがあります。自己判断せず、専門医の診察を受けましょう。
  • 早期発見・早期治療が大切です。気になる症状があれば、早めに医療機関を受診しましょう。
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