野球肩は、野球の投球動作によって肩に痛みが生じるスポーツ障害の総称です。投球動作を繰り返すことで、肩関節周囲の筋肉や腱、関節包などに負担がかかり、炎症や損傷が生じます。成長期の子供から大人まで、幅広い年代の野球選手に発症する可能性があります。
症状
野球肩の主な症状は以下の通りです。
- 投球時に肩の前方、後方、または側方に痛みが生じる
- 投球後に肩の痛みや腫れが増強する
- 肩の可動域が制限される
- 肩を動かすと、引っかかり感や不安定感を感じる
- 肩の内側や外側を押すと痛みがある
特徴
- 野球の投球動作を繰り返すことで発症します。
- 成長期の子供に多く見られます。
- 肩の前方、後方、上方など、痛みの部位によっていくつかの種類に分類されます。
- 適切な治療を行わないと、後遺症が残ることがあります。
なりやすいスポーツ
- 野球
- ソフトボール
- その他、投球動作を伴うスポーツ
日常生活の注意点
- 投球動作は控える
- 肩に負担のかかる動作は避ける
- 肩のストレッチやマッサージを行う
- 痛みが強い場合は、安静にする
- 適切なサポーターを使用する
一般的な治療法
- 保存療法
- 安静
- アイシング
- ストレッチ
- 運動療法（肩周りの筋肉を強化する）
- 薬物療法（鎮痛剤、湿布など）
- 装具療法（サポーターなど）
- 注射療法（ステロイド注射、PRP療法など）
- 手術療法
- 保存療法で改善が見られない場合や、重症化した場合は、手術が検討されることがあります。
予防法
- 投球フォームの見直し
- 投球数の制限
- 運動前後のストレッチを十分に行う
- 肩周りの筋肉を強化するトレーニングを行う
- 適切な投球間隔を空ける
- 成長期は、特にオーバーユース（使いすぎ）に注意する
気になる症状があればご相談ください。
