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産後の膝痛:原因、症状、ケア方法を徹底解説
出産は、女性の体に大きな変化をもたらします。その中でも、膝痛は多くの女性が経験する症状の一つです。産後の膝痛は、育児による負担やホルモンバランスの変化など、様々な要因によって引き起こされます。
産後の膝痛の原因
産後の膝痛は、主に以下の要因によって引き起こされます。
- ホルモンバランスの変化: 妊娠中から産後にかけて分泌されるリラキシンというホルモンは、骨盤周りの靭帯や筋肉を緩める作用があります。この影響は膝関節にも及び、関節が不安定になることで痛みが生じやすくなります。
- 育児による負担: 産後は、抱っこや授乳、おむつ替えなど、膝に負担のかかる動作が増えます。特に、長時間同じ姿勢を続けたり、中腰の姿勢をとったりすることは、膝への負担を増大させます。
- 体重増加: 妊娠中に増加した体重が、産後も元に戻らない場合、膝への負担が大きくなり、痛みが生じやすくなります。
- 運動不足: 産後は、育児に追われて運動不足になりがちです。筋力が低下すると、膝関節を支える力が弱まり、痛みが生じやすくなります。
- 骨盤の歪み: 出産によって骨盤が歪むと、体の重心が変化し、膝への負担が増大することがあります。
- 過去の怪我: 過去に膝を怪我したことがある場合、産後に痛みが再発したり、悪化したりすることがあります。
産後の膝痛の症状
産後の膝痛は、以下のような症状が現れることがあります。
- 膝の痛み: 膝の内側、外側、または膝全体に痛みを感じます。
- 膝の腫れ: 膝関節に炎症が起こると、腫れや熱感を伴うことがあります。
- 膝のこわばり: 朝起きた時や長時間座っていた後に、膝がこわばることがあります。
- 膝の可動域制限: 膝の曲げ伸ばしが制限され、正座が困難になることがあります。
- 歩行時の痛み: 歩行時や階段の昇り降りの際に、膝に痛みを感じることがあります。
産後の膝痛はいつまで?
産後の膝痛は、個人差が大きく、数週間で改善する場合もあれば、数ヶ月続く場合もあります。一般的には、産後6ヶ月頃までには症状が落ち着くことが多いですが、育児の負担や体重増加などが続くと、慢性化することもあります。
産後の膝痛を放置するリスク
産後の膝痛を放置すると、以下のようなリスクがあります。
- 慢性的な膝痛: 痛みが慢性化し、日常生活に支障をきたすことがあります。
- 膝関節の変形: 膝関節の軟骨がすり減り、変形性膝関節症に進行することがあります。
- 歩行困難: 痛みが悪化すると、歩行が困難になることがあります。
- 精神的な負担: 痛みが続くことで、精神的なストレスを感じることがあります。
産後の膝痛をケアする方法
産後の膝痛をケアするためには、以下の方法が効果的です。
- 安静: 痛みが強い場合は、無理せず安静に過ごしましょう。
- アイシング: 炎症を抑えるために、痛みのある部分を冷やしましょう。
- ストレッチ: 膝周りの筋肉を柔軟にするストレッチを行いましょう。
- 筋力トレーニング: 膝関節を支える筋肉を強化するトレーニングを行いましょう。
- 体重管理: 適切な体重を維持することで、膝への負担を軽減しましょう。
- 骨盤ケア: 骨盤の歪みを整えることで、体のバランスを整え、膝への負担を軽減しましょう。
- サポーター: 膝サポーターを着用することで、膝関節を安定させ、痛みを軽減することができます。
- 靴の見直し: クッション性の高い靴や、足に合った靴を選ぶことで、膝への負担を軽減しましょう。
産後の膝痛ケアの注意点
産後の膝痛ケアを行う際は、以下の点に注意しましょう。
- 無理をしない: 産後は体が回復期にあるため、無理な運動やストレッチは避けましょう。
- 専門家に相談する: 痛みが強い場合や、症状が改善しない場合は、専門家(整形外科医、理学療法士など)に相談しましょう。
- 自己判断しない: 市販の薬やサポーターを使用する場合は、専門家に相談してから使用しましょう。
整体における産後の膝痛について
多くの原因は、
・抱っこによる上下運動
・抱っこの際の屈伸運動の増加
・抱っこによる下肢への負担
・骨盤の開き、妊娠中の姿勢の変化によって膝への負担が増えている。
などです。
母乳を上げている方は痛みを抑える湿布等が使えずただ耐えている、というケースをよくみます。
膝だけではなく、全身のバランスを取り膝への負担を減らし、その上で膝の痛みの原因となる筋肉の過緊張を取ることで1回で大きな改善が望めます。
ただし、その後の育児によって負担が増えると再発する傾向にあるため継続的な施術が望ましいと言えます。
生活リズムが変わり慣れるのにも時間がかかるため自分の事が後回しになってしまいがちですが、しっかりとケアをしていく事で余裕を持った生活をすることが出来ます。
症状があればご相談ください。