ジャンパー膝とは？

ジャンパー膝とは？

ジャンパー膝（膝蓋腱炎）とは、膝のお皿（膝蓋骨）の下にある膝蓋腱という太ももの筋肉とすねの骨をつなぐ腱に、ジャンプやランニングなどの膝に負担のかかる動作を繰り返すことで炎症が起こり、痛みが生じるスポーツ障害の一つです。

症状

ジャンパー膝の主な症状は以下の通りです。

• 膝のお皿の下あたりに痛みが生じる
• ジャンプや着地、ランニングなどの動作で痛みが増強する
• 運動後に痛みが増す
• 膝のお皿の下あたりを押すと痛みがある
• 重症化すると、安静時にも痛みを感じる

特徴

• ジャンプやランニングなどの膝に負担のかかる動作を繰り返すスポーツ選手に多く見られます。
• 特に、バスケットボール、バレーボール、サッカー、陸上競技などの選手に多く見られます。
• 成長期のスポーツ選手に多く見られます。
• 適切な治療を行わないと、慢性化することがあります。

なりやすい職業

• スポーツ選手（バスケットボール、バレーボール、サッカー、陸上競技など）
• その他、ジャンプやランニングなどの膝に負担のかかる動作を繰り返す職業

日常生活の注意点

• 運動前後のストレッチを十分に行う
• 運動後はアイシングを行う
• 膝に負担のかかる運動は控える
• 痛みが強い場合は、安静にする
• 適切な靴を選ぶ
• 肥満の場合は、減量する

一般的な治療法

• 保存療法
  • 安静
  • アイシング
  • ストレッチ
  • 運動療法（膝周りの筋肉を強化する）
  • 薬物療法（鎮痛剤、湿布など）
  • 装具療法（サポーターなど）
  • 注射療法（ステロイド注射、PRP療法など）
• 手術療法
  • 保存療法で改善が見られない場合や、重症化した場合は、手術が検討されます。

予防法

• 運動前後のストレッチを十分に行う
• 膝周りの筋肉を強化するトレーニングを行う
• 適切な靴を選ぶ
• 運動後はアイシングを行う
• 膝に負担のかかる運動は控える
• オーバーユース（使いすぎ）に注意する

ジャンパー膝は、早期発見・早期治療が大切です。気になる症状があれば、早めに医療機関を受診しましょう。